TOEICの結果は遅い
TOEICのスコアはネットで確認するのが1番早いのですが、それでも試験から17日後です。
受験を申し込んでからだとさらに時間がかかります。
例えば、2017年1月12日にTOEICの受験を申し込んだとしても、最短の試験日は3月12日で、郵送で結果が来るのは4月11日でした。
つまり、申し込みから結果まで3か月もかかります。
この遅すぎるTOEICの結果のせいで、私は転職活動の時にTOEICのスコアを履歴書に書くことができませんでした。
すぐに英語のスコア証明が必要な人はCASECを受験しよう
そんな私を救ってくれたのが、CASECでした。
CASECとは?
読み方は「キャセック」です。
CASECのテストは英検が基礎開発しており、運営は受験参考書でおなじみの旺文社グループが行っている、ちゃんとしたテストです。
CASECは、受験の申し込みと同時にテストを受けることができ、テストが終わった瞬間に結果を受け取ることができる、英語の試験です。
しかも自宅で受験できます。
受験料は3,667円でTOEICよりも安いです。
CASECの問題について
CASECの問題は4つのセクションに分けられます。
解答時間は1問ごとに設定されています。
解答時間終了前に次の問題に進むことができますが、前の問題に戻ることはできません。
わからない問題は飛ばして後で戻って解く、ということはできません。
試験時間は全体で40~50分です。
セクション1
語彙問題です。
英文の空欄に適切な選択肢を4つの中から選びます。
TOEICのPART5のような感じですが、英文は1文ではなく対話もあります。
問題数は16問で、解答時間は1問60秒です。
セクション2
表現の問題です。
対話の応答として適切なものを4択で選ぶ、TOEICのPART2のリーディング版といった印象です。
問題数は16問で、解答時間は1問90秒です。
セクション3
リスニングの大意把握問題です。
対話を聞き、対話後に表示される設問の解答を4択から選びます。
大意把握問題なので、何についての文章だったのかが問われます。
TOEICのPART3に似ていますが、文章量は少ないです。
問題数は17問で、解答時間は1問60秒です。
セクション4
リスニングのディクテーション問題です。
選択問題ではありません。
空欄が空いた英文が記載されているので、読み上げられた文章をタイピングして解答します。
問題文は3回も読み上げられます。
問題数は11問で、解答時間は1問120秒です。
CASECの各セクションの問題まとめ
問題数 | 解答時間(1問) | 特徴 | |
セクション1 | 16問 | 60秒 |
TOEICのPART5風
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セクション2 | 16問 | 90秒 |
TOEICのPART2風のリーディング版
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セクション3 | 17問 | 60秒 |
TOEICのPART3風
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セクション4 | 11問 | 120秒 |
ディクテーション
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全体 | 60問 | 40~50分 | – |
CASECを受験した感想。難易度は人によって変わる
私はTOEICの対策しかせずにCASECを受験しました。
問題形式は少し違いますが、何となくTOEICと似ている問題もあるので、TOEICの対策ができていれば、わざわざCASECの対策をする必要はありません。
また、TOEICと違ってCASECは解答時間に余裕があります。
時間が足りなくなることはないので、落ち着いて解きましょう。
CASECの難易度は、お答えできません。
なぜならCASECの問題は人によって違うためです。
CASECでは1問ごとに解答を判定し、次に出題される問題のレベルが決まります。
簡単に言えば、正解だったら次は難しい問題、不正解なら次は易しい問題になる、という感じです。
私はいいスコアを取っていたので、難しい問題が多く感じました(自慢)。
CASECとTOEICの換算スコアの信頼性は高い
CASECではTOEICのスコア目安を出してくれます。
私はこの時のCASECスコアが812点で、TOEICスコア目安は895点でした。
CASEC受験の3日前にTOEICを受けていましたが、もちろんCASEC受験時にはそのスコアはまだわかりませんでした。
その後、TOEICの結果が帰ってきましたが、スコアは895点でした。
CASECのスコア目安と実際のTOEICのスコアが完全に一致していました。
CASECのTOEIC目安スコアの精度は高いです。
CASECは履歴書に書くべし
CASECは知名度がないため、履歴書に書くことを不安に思うかもしれませんが、CASECは既に多くの大企業や大学で導入されています。
しかし、導入されているのは事実なのですが、私が実際に転職活動の際に履歴書にCASECのスコアを書いたところ、全ての会社の面接官がCASECについて知りませんでした。
でも、逆にそれがよかったのです。
面接官が必ず「これは何の資格ですか?」と聞いてくれます。
私の場合は100%でした。
そこから英語力のアピールに持っていけますし、面接官も知らない試験であるがゆえにTOEICよりも食いつきがいいです。
積極的にCASECのスコアを履歴書に書きましょう。
資格欄や語学欄に記入することになりますが、書き方は「CASEC」だけだと何の資格かわからないので、下記のように最低限、英語の試験であることを示した方がいいです。
年 | 月 |
免許・資格・専門教育
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2020 | 9 |
CASEC 895点 (英語試験)
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CASECのメリットまとめ
CASECのメリットをTOEICとの比較からまとめます。
- 自宅で受験できる → TOEICは会場が選べない
- 申込直後に受験できる → TOEICは申込から受験まで1か月以上
- 受験直後に結果が出る → TOEICは受験から結果まで約1か月
- 受験料が3,667円と安い → TOEICは6,490円+会場までの交通費
- 連続受験もできる → スコアがすぐわかるので、納得できなければ即日再受験できる
- 試験時間が40-50分と短い → TOEICほどの疲労感はない。時間に追われるタイプの試験ではないので精神的にも楽。好きな時間に受験できるのでスケジュールも立てやすい
- 一応、カンニングができる → 自宅なので辞書を使えます。推奨はしません。
特に、就職、転職活動ですぐに英語のスコアが欲しい人に、CASECの受験しをおすすめします。
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