TOEICを受験する目的は人それぞれですが、院試、就職、転職、昇進に必要な場合が多いと思います。
しかしどんな場合でも、800点が取れれば十分ではないでしょうか?
今は終了していますが、過去にはソフトバンクがTOEIC800点を取得した社員に30万円の報奨金を与えていました。
800点が世間的に十分な高スコアだと考えられる実例です。
そんなわけで今回は、TOEICで800点を取得するための配点モデルを考えてみます。
TOEIC800点を取るための正解数
TOEIC800点に必要な正解数はスコアレンジ換算表から確認
TOEICの公式問題集の解説には「スコアレンジ換算表」が記載されています。
スコアレンジ換算表は、公式問題集の各テストでの素点(正解数)から本番のスコアを割り出すためのものです。
過去に実施されたTOEICテストの結果をもとに作成されているため、その信頼性は高いです。
ただし、スコアはレンジでしか表示してくれません。
例えば、公式問題集を解いて、リスニングの正解数が43問だったら、「スコアレンジ換算表」の素点レンジの「41-45」の欄を見ます。
すると換算点レンジは「140-225」となっています。
したがって、TOEICのリスニングで43問正解すれば180点ぐらい、と考えられます。
※スコアレンジ換算表については【自己採点】TOEICの配点は?何問正解するとスコアは何点になる?もあわせてご覧下さい。
TOEIC800点の正解数は170問ぐらい
スコアレンジ換算表を見ると、リスニングの素点レンジが「81-85」のとき、換算点レンジが「355-415」です。
また、リーディングの素点レンジが「81-85」のとき、換算点レンジが「355-400」です。
したがって、TOEICで800点を超えるためには、リスニングで85問、リーディングで85問、合計170問正解することを目標にするとよいです。
TOEICで800点を取るための点数配分
ここからは具体的に、170問正解するための各パートの配点モデルを考えていきます。
リスニングで15問ミスに抑えるには
何問正解するかというよりは、何問間違えられるか、と考えたほうが戦略を立てやすいです。
リスニングの問題数は、下記のようになっています。
- PART1:6問
- PART2:25問
- PART3:39問
- PART4:30問
PART1は簡単なパートではありますが、時制が紛らわしい問題もあるため、1問落とすことは覚悟しましょう。
PART2は難化が進んでいます。集中力も切れやすいので5問に1問のミスと想定して、合計5問のミスとします。
TOEICで800点を目指すレベルなら、PART3、PART4はきちんと得点してほしいパートです。
音読、シャドウイングで対策ができていれば難しいパートではありません。
【TOEIC勉強法】PART3とPART4は音読とシャドーイングで対策【リスニング】
しかし、このパートの怖いところは、何の話なのかわからないまま終了し、1つの文章で3問全てを落とす危険があるところです。
PART3、PART4ともに5問のミスを想定しておきます。
すると、リスニングの正解数は合計で84問になります。
目標は85問の正解ですが、まぁ及第点でしょう。
リーディングを15問ミスに抑えるには
リーディングの問題数は、下記のようになっています。
- PART5:30問
- PART6:16問
- PART7:シングルパッセージ29問
- PART7:複数パッセージ25問
PART5の文法は、20問目以降は難しい問題が並びます。
わからない問題はすぐ捨て、長文読解に時間を回しましょう。
4問ミスで切り抜けます。
PART6は落ち着いて解ければ難しくありません。
と言いつつ、私は焦りから読み間違えることがしばしばあります。
それでも2問ミスに抑えましょう。
PART7のシングルパッセージは最初のほうは簡単ですが、後半は文章量が多くなり厄介です。
それでも2問ミスに抑えましょう。
PART7の複数パッセージは7問ミスと想定します。
「問題数が25問で7問ミス?やはり複数パッセージは難しいのか…」と勘違いしないでください。
複数パッセージの問題も文章量が多いだけで、問題が難しいわけではありません。
ではなぜ7問ミスを想定するのか?
単純に時間が足りないからです。
TOEIC800点のレベルでは、時間内に全ての文章を読むことは不可能です。
最後の文章は丸々捨てるつもりで大丈夫です。
逆に全部解くスピードがあるのに、800点に行かない人は危険です。
精読できないのに無理やり速読を行っているケースでしょう。
そういう方への勉強法としては、きちんと話の内容を理解したうえでの音読をおすすめします。
【TOEIC勉強法】PART6とPART7の長文対策は音読で攻略する
これでリーディングの正解数は合計で85問となります。
TOEIC800点をとるためのパート別の配点まとめ
パート別の配点モデルをまとめます。
- PART1:5/6
- PART2:20/25
- PART3:34/39
- PART4:25/30
- PART5:26/30
- PART6:14/16
- PART7:45/54(シングル27/29、複数18/25)
合計 169/200
これで800点を狙いましょう。
ただし、あくまでもこれは例です。
各パートの配点は自分の得意、不得意に合わせて戦略を立てましょう。
※戦略を立てたら次は演習です。
スタサプTOEICならテスト20回分の問題演習が可能です。
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