TOEICを初めて受験するときは、試験当日の手続きに戸惑い、緊張してしまうものです。
TOEICの対策は、英語の勉強だけではありません。
この記事を読んで、TOEIC当日の流れを知り、事前に準備することで、本番で100%の力を発揮できるようにしましょう。
まずは受験会場を確認
試験会場は受験票に記載されています。
どこにあるかわかりますか?
行き慣れた場所ですか?
交通手段は大丈夫ですか?
遅刻しそうになると、たとえ時間に間に合ったとしても、落ち着きを取り戻すまでに時間がかかります。
受験会場の確認は必ずしておきましょう。
TOEIC当日の持ち物をチェック
以下のものは忘れないようにしましょう。
- 受験票、証明写真
- 本人確認書類
- 筆記用具
- 腕時計
受験票、証明写真
受験票を忘れることはないと思いますが、証明写真は忘れがちです。
写真がないと受験できない可能性があるので、絶対に忘れないでください。
また、会場の受付にはのりが置いてあり、その場で証明写真を貼れる場合が多いですが、なるべく写真は自宅で受験票に貼り付けておくべきです。
受付は意外と混んでいますし、当日は何が起きるかわからないので、余計な時間が取られないようにしましょう。
本人確認書類
顔写真付きの本人確認書類が必要です。
受付で確認されます。
運転免許証、パスポート、学生証、社員証あたりが一般的です。
筆記用具
試験はマークシート方式です。
HBの鉛筆またはシャープペンシルと消しゴムが必要です。
私はシャーペンより鉛筆をおすすめします。
マークするときに、先がとがっているものよりも、少し丸くなっている方が早くマークできるからです。
芯が丸くなっている鉛筆を2本以上は用意しておくといいです。
腕時計
会場の時計は隠されます。
TOEICは時間との戦いです。
時間を確認できないと失敗するので、時計は忘れずに持っていきましょう。
注意してほしいのは「腕時計」である点です。
置時計やスマホは禁止です。
また、ストップウォッチの使用も禁止です。
ちなみに私はデジタル表示のものより、アナログ表示の時計をおすすめします。
アナログのほうが残り時間を直感的に把握しやすいです。
TOEIC試験当日の流れ、スケジュール
スケジュールは以下のようになっています。
- 11:45~12:30 会場での受付時間
- 12:35~13:00 試験の説明、リスニングの音響設備のテスト
- 13:00~15:00 試験時間
- 15:00~15:15 問題、解答用紙の回収
- 15:15 解散
11:45~12:30 会場での受付時間
余裕をもって、会場には12時には到着するようにしましょう。
大きな会場の場合、受付やエレベーターでたくさん並んでいるかもしれませんし、試験室までが遠かったりします。
それでも12時の到着では早すぎると思うかもしれませんが、実は、会場に着いてから行うこともあります。
名前の記入と試験前のアンケートです。
解答用紙とアンケートはあらかじめ机の上に用意されており、自分の席に着いたらすぐに記入してかまいません。
アンケート内容は職業や受験回数、英語を何年間勉強したか、などです。
アンケートはスコアに関係しませんが、量が多いです。
ギリギリの時間に会場に到着し、急いでアンケートを記入して、すぐ試験、となっては落ち着いてのぞむことができません。
12:35~13:00 試験の説明、リスニングの音響設備のテスト
この時間から参考書の閲覧や、飲食が禁止となります。
机の上は受験票と鉛筆、消しゴムのみです。
リスニングの音テストがあり、英語が流れますが、本気で聞き取ろうとせずにリラックスしましょう。
音が小さかったら、遠慮なく手を上げて申告してください。
大きな会場では音が聞き取りにくいことが多いので、音響の悪さを想定したリスニングの勉強をしておくといいです。
TOEIC会場のスピーカーは悪い。リスニングをイヤホンで勉強はやめよう
13:00~15:00 試験時間
基本的にはリスニングが13:00~13:45、リーディングが13:45~15:00です。
しかし、私が受験した際はリスニングが13:00~13:46、リーディングが13:45~15:00でした。
全員同じ条件なので、あまり気にしなくてよいです。
15:00~15:15 問題、解答用紙の回収
「解答止め」の合図以降は鉛筆を持てません。
TOEICは「正答率」ではなく「正解数」でスコアが出るので、時間が足りなくても全てにマークしたほうがいいです。
試験終了1分前には問題を解くことはやめて、適当でいいので全てにマークする時間を作りましょう。
15:15 解散
解散になったら急いで帰りましょう。
これ重要です。
受験者が一斉に帰るのでエレベーターはつまるし、通路も人であふれます。
なかなか会場の外に出れません。
やっと外に出ても、電車やバスなどはTOEIC受験者のせいで激混みです。
譲り合いの精神などと言っていないで、試験が終了したら我先にと帰りましょう。
TOEIC試験時の禁止事項
やってしまいがちなTOEICの禁止事項を3つ紹介します。
ストップウオッチの使用は禁止
腕時計についているストップウォッチ機能は使えません。
何時何分までにPART5を終わらせる、など事前に戦略を立てておきましょう。
問題用紙への書き込みは禁止
大学入試などでは認められることが多いですが、TOEICでは問題用紙への書き込みは禁止です。
リスニング時にメモを取ることや、長文問題で解答の根拠となる部分に線を引いたりするのも禁止です。
リスニング時間にリーディングの問題を解くのは禁止
リスニングでは、各パートの冒頭に問題の説明のアナウンスがあります。
まじめに聞く必要はありませんが、だからといって、その時間にPART5などリーディングの問題を解くのは不正行為になります。
リスニングの時間にはリスニングの問題を、リーディングの時間にはリーディングの問題を解かなければなりません。
リスニングの説明アナウンスの時間はPART3、PART4の設問の先読みに利用してください。
TOEIC試験当日のアドバイス
試験中のトイレは時間がかかる
TOEICは時間との戦いです。
900点ぐらいのレベルまでは、時間内に全てを解くのが難しい試験です。
そんな中で、試験途中にトイレに行くのは時間がもったいないです。
と言いつつ、私は試験途中でトイレに行ったことがあります。
手を上げて試験官に知らせるのですが、すぐには気づいてくれないし、気づいてからもゆっくり近づいてきます。
声を出してはいけないので、紙にトイレに行きたいと書くことになり、時間がかかります。
トイレも試験会場から遠かったりします。
トイレ時間の5分のロスのせいで、最後の長文が読めなかったら悔しいです。
必ず試験前にトイレは済ませましょう。
試験前にご飯を食べる
満腹にしろとは言いませんが、眠くなるからと昼食を抜くことはおすすめしません。
昼食を抜くと、脳のエネルギー源である糖分を補給できません、というのが一般的な理由です。
しかし、私にはもっと重要な理由があります。
それはおなかの音です。
試験中のシーンとした会場内でおなかの音はよく響きます。
「おなか鳴るな」と祈るような状況になると、試験に集中できません。
試験中の空腹は避けるべきです。
TOEIC試験直前の勉強(会場に着いてから)
おすすめは公式問題集のリスニングを1.5倍速で聞くことです。
試験はリスニングから始まります。
試験と同じナレーターである公式問題集の音声を、本番直前に1.5倍速で聞いておくと、本番でゆっくり話しているように聞こえます。
この時に聞く音声は、必ず繰り返し勉強したことがある音声にしましょう。
試験前に知らない音声をいきなり1.5倍速で聞いてみて、全然聞き取れなかったら、不安になってしまいます。
試験当日の過ごし方も大事な戦略
TOEICのスコアを上げるには日々の勉強が重要ですが、一方で、当日の過ごし方ひとつで数十点スコアが変わる可能性があります。
TOEIC試験日が近づいてきたら、当日の計画も立てるようにして、100%の力をぶつけられるようにしましょう。
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