シリーズでお伝えしている、TOEIC980点を獲得した私によるTOEIC各パートの解き方。
今回はPART2の解き方を解説しますが、使用する問題はTOEICの公式サイトにあるサンプル問題です。→サンプル問題
解説に入る前に一度皆さんもサンプル問題を解いてみてください。
パート2は目を閉じてリスニング音声に集中
パート2は最初の「Directions」にも例題がないため、すぐに問題が始まります。
しかし、問題用紙に何も情報がありませんので開始前に行う作業はありません。
目を閉じてリスニング音声に集中しましょう。
サンプル問題の解説
No.7
設問が読み上げられます。
「Where’s the new fax machine?」
ちゃんと聞き取れました。「where」と「fax machine」を意識しながら選択肢を聞きます。
「A, Next to the water ファウンテン」
「fountain」がわかりませんでしたw
それでも、「何かの隣と言ってるようだな」と考え、これが正解だろうと思いながら残りの選択肢を聞きます。
ちなみに「water fountain」は「水飲み場」という意味です。今この単語を調べながら「fountain」は「噴水」という意味であることを思い出しました。でも下手に覚えていて「噴水の隣にファックス?」と混乱しそうなので思い出せなくてよかったかもしれませんw
続いて「B」です。「B」が読み上げられる前に再度「where」と「fax machine」を意識します。
「B, I’ll send a fax tomorrow」
ちゃんと聞き取れました。場所とは全く関係ないのでこの選択肢は消します。
続いて「C」です。「C」が読み上げられる前に再度「where」と「fax machine」を意識します。
「C, By Wednesday」
ちゃんと聞き取れました。場所とは全く関係ないのでこの選択肢は消します。
「water fountain」が聞き取れませんでしたが、「B」、「C」が明らかに不正解だとわかったので自信を持って「A」をマークできました。
「where」という場所の問いに対して、「Next to」という場所を表す単語がカギとなる素直な問題でした。
No.8
設問が読み上げられます。
「How well does トーマス play the violin?」
「How well」に対して瞬間的に反応できませんでしたが、「violin」という単語で「どれだけ上手いか」と変換できました。
「バイオリンどれだけ上手い」と意識しながら選択肢を聞きます。
「A, Sure I really like it」
この選択肢を聞いた時に設問の「How well」が感嘆文だったのではないかと考えてしまいました。つまり「トーマスは何とバイオリンが上手いんだろう」という文章だと思ってしまったのです。そうなると「A」が正解かも、、と一瞬考えてしまいました。
続いて「B」を聞きます。
「B, Oh, he is a professional」
これを聞いてやっぱり最初の設問は「上手さの程度」を聞いていたんだとあらためて認識しました。
「B」が正解だと思いながら「C」を聞きます。
「C, I’ll turn down the volume」
ちゃんと聞き取れました。「上手さ」とは全く関係ありませんのでこの選択肢は消します。
「A」が若干気になりながらも、ある程度自信を持って「B」をマークできました。
No.9
設問が読み上げられます。
「マー※☆〇, are you driving to the client meeting?」
冒頭の人の名前が聞き取れませんでしたが無視します。人の名前なんかどうでもいいんです。「ミーティングに車で向かうのか」を意識して選択肢を聞きます。
「A, Oh, would you like a ride?」
ちゃんと聞き取れました。「乗っていきたいですか?」という問いに対して逆に問いで答えています。このパターンはパート2ではよくあります。直接設問に答えているわけではないですが会話としては成り立っています。
また「would you like:~したいですか」という表現もパート2でよく出ますので反応できるようにしましょう。
この問題は「A」が正解だと自信を持ちながら「B」の選択肢を聞きます。
「B, Nice to meet to you too」
これは、全ての人が不正解だとわかったと思います。続いて「C」です。
「C, I thought when well」
全然聞き取れませんでしたw
試しにもう1回聞いてみましたが「I thought of when well」と聞こえ、「???」って感じです。まぁ私のリスニング力なんてこんなもんですよ。誰か教えて・・・
それでも「A」が正解と確信できていたので迷いなく「A」をマークできました。
No.10
設問が読み上げられます
「Mariko announce the チーズ retiring in April」
こう聞こえましたが、すぐに「退職のアナウンスがあった」と変換して選択肢を聞きます。細かいところはどうでもいいんですw
「A, How many did you count?」
ちゃんと聞き取れました。会話としては成立しないのですが何か意味ありげな文章に聞こえて、ちょっと心にとどめて「B」を聞きます。
「B, I’m not tired at all」
ちゃんと聞き取れました。そしてすぐに「tired」が「retire」に発音が似ている引っかけ問題だとわかりました。「似ている発音の単語が出てきたら引っかけ問題」というのはテクニック本でよく語られますが、正直言ってこのパターンは多くないので気にしない方がいいです。
続いて「C」です。
「C, She’s been here for 25 years」
ちゃんと聞き取れました。「退職のアナウンスがあったこと」と会話として成立します。「C」で間違いないので「A」が心残りだったことなど忘れてますw
自信を持って「C」を選択することができました。
パート2の解き方で大事なこと
設問のカギとなるワードを常に意識
何と言っても設問が聞き取れないと、選択肢を完全に聞き取れても正解が選べません。設問が疑問文であることが多いパート2では特に冒頭の単語が重要です。
また、設問文をすぐに変換しカギとなるワードを意識することが大事です。
No.7なら「where」「fax machine」
No.8なら「バイオリンどれだけ上手い」
No.9なら「ミーティングに車で向かうのか」
No.10なら「退職するアナウンスがあった」
全然ワードになってませんが、選択肢「A」「B」「C」が読み上げられる前に必ずこれらのワードを意識します。
常に意識して正解の選択肢にアンテナを張っておくことはもちろんですが、それ以外にもワードを意識しておかないと「B」の選択肢の時に「設問なんだったっけ?」と忘れることがよくあるのでそれを防ぎます。
直観を大事にすべき
No.8の問題で、「A」を聞いた後に「設問が疑問文ではなく感嘆文だったのではないか」と迷ってしまいました。
このように選択肢に引きずられて自分の理解を変更すべきか悩むことはよくあります。しかし設問は2度と流れませんので確認しようがありません。
私の経験上では最初の理解が正しい場合が大半です。直観を大事にしましょう。
会話表現に慣れる
No.9の問題では「Would you like」という表現がカギとなりました。
簡単な表現ですが会話表現に慣れていないとすぐに反応ができないかもしれません。
英会話を勉強して会話表現に慣れるのもいいですが、パート2のための勉強なら、ひたすらパート2の問題を解いて慣れるのが早いと思います。
※その他のパートの解き方はこちら。
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