シリーズでお伝えしている、TOEIC980点を獲得した私によるTOEIC各パートの解き方。
今回はPART6の解き方を解説しますが、使用する問題はTOEICの公式サイトにあるサンプル問題です。→サンプル問題
解説に入る前に一度皆さんもサンプル問題を解いてみてください。
PART6はPART5とは違う解き方をするべき
PART6は文法問題も含まれるため、PART5とセットにしている参考書をよく見かけますが、私はPART5とは解き方を変えています。
PART5は空欄前後だけ読んで、ほとんど翻訳もせずにとにかく素早く解くようにします。※TOEICパート5の解き方を解説する【公式サンプル問題を使用】
しかし、PART6には文章全体を読まないと解けない問題が必ず含まれます。
今までも空欄に接続詞を入れる問題は、空欄の前後の少し長めに文章を読まなければなりませんでした。さらに、2016年5月にTOEICが新形式に移行してからは、新たに1文を空欄に入れる問題が登場したため、文章全体の流れを把握することが必須となりました。
もちろん、PART6にも選択肢の前後をちょっと読めば解ける問題もあります。しかし、結局全部読まないと解けない問題があるのなら最初から全部読んでいった方が効率いいです。
ということで、PART6の解き方のポイントは「全部読んで解く」で終わりですw
サンプル問題の解説
No.131
品詞問題です。この問題は「for (空欄) employee」だけ読めば解けそうな問題です。上述の通り全文章を読んではいますが、解くときは素早く、この問題ならば3秒で解きたいところです。
名詞「employee」を修飾できるのは「interested」か「interesting」ですが、意味は以下のようになります。
- interested employee:興味のある従業員
- interesting employee:おもしろい従業員
一応頭から読んでいるので文脈判断で「interested」を選べます。しかし、空欄前後しか読まないPART5の問題であったとしても「interested employee」を即答できるようにしましょう。「面白い従業員」とかいう文章はTOEICには出ませんので。
No.132
引き続き全ての文章を読んでいますが、この問題は訳さない方が解きやすいかもしれません。
文章の流れは下記です。
サポートにより、経験の少ないスタッフが簡単に ”(空欄) a deep understanding” できる
「理解が深まる」というのが答えとして選ばれますが、たとえば「complete」を入れれば「完全に理解ができる」などと訳せるため正解のような気がします。
実はこの問題は語彙問題なので「develop a understanding:~への理解を深める」という表現を知っているかいないかが全てです。
PART5ならば下手に訳さずに解くべきでしょう。
ちなみに、私はこの表現を知りませんでしたが、「develop a understanding」と当てはめた時の語感が何となく良いと思ったので正解を選ぶことができました。
運がいいだけと思われるかもしれませんが、この「語感がいい気がする」で正解を選べることが結構あります。
語感を養うには多くの文章をひたすら音読して、多くの英語の語感を体にしみこませる必要があります。
No.133
接続詞を入れる問題なので前後の文章の流れを考慮しなければなりません。
ここまで全ての文章を読んでいますが流れとしては下記のような感じです。
従業員向けのトレーニングが予定されている
↓
サポートにより経験の少ない従業員もデザイン工程の理解が深まる
↓
(空欄)
↓
部署を横断したコミュニケーションで能力を向上できる
私は空欄には「さらに」というような意味が入るかな、と思いながら選択肢を見てみると、似たような意味で「at the same time」があったので正解を選べました。
No.134
1文を入れる問題です。
ただ今回の問題は文章の最後に挿入する問題なので、前後のつながりを意識する必要もなく難易度としては低いです。
文章の流れは下記のとおりです。
従業員向けのトレーニングが予定されている
↓
サポートにより経験の少ない従業員もデザイン工程の理解が深まる
↓
また、部署を横断したコミュニケーションにより能力も向上できる
↓
全てのレベルの従業員が交流することで全従業員の能力が上がるしビジネスにも恩恵がある
↓
だから経験のあるプロジェクトリーダーもセミナーに参加させる
↓
(空欄)
今回はセミナーの紹介ですので、空欄にはセミナーへの参加をうながす選択肢(B)が入ります。
PART6の解き方で大事なこと
最初にも説明した通り、PART6は全ての文章を読んで文章全体の流れを把握することが重要です。
正直これだけですw
全ての文章というのは、今回の問題の場合、メールの宛先とか件名も含みます。
特にメールの件名はメールの要約が書かれている場合が多いので、文章の流れを把握するのに非常に役に立ちます。
くれぐれもPART5のようにテクニックだけで解くものではないということに注意しましょう。
※その他のパートの解き方はこちら。
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