TOEIC上級者ってどういう風に問題を解くんだろう?
きっとリスニングは全て聞き取れて、リーディングでも知らない単語なんか1個もなく、設問を見たら迷うことなく正解の選択肢を選んで、時間はたっぷり余るんだろうな・・・って思いますか?
そんなわけありませんw
このシリーズではTOEIC980点を獲得した私が、実際の問題がどのように目に映り、どのようなプロセスで選択肢を選んでいるかを解説したいと思います。
もしかしたら「え、この程度の理解で問題解けるの?」と驚くかもしれませんね。
今回はPART1の解き方を解説しますが、使用する問題はTOEICの公式サイトにあるサンプル問題です。→サンプル問題
解説に入る前に一度皆さんもサンプル問題を解いてみてください。
「Directions」が流れている時間に行うこと
まず、PART1の説明が行われる「Directions」の時に写真をざっと眺めます。でも写真を見たからといって正解が選べるわけではないので、そんな必死にならずにリラックスしています。
「Directions」で選択肢(「A、・・・」とか「B、・・・」とか)が読み始められたら、No.1の写真に戻り、No.1の写真だけに集中します。
サンプル問題の解説
No.1
写真を見ます。
「スコップ持ってるおじさんが土を何かに入れてる」
こんなことを思っています。
問題が読み上げられます。
「A、He シャベリング some ソイル」
こんな感じに聞こえます。「シャベリング=shoveling」は「シャベルですくう」という意味ですが、私も「シャベル」というカタカナ英語の知識しかありません。動詞で使うとか知らないです。
ただ、この写真を見ながらなので「これが正解っぽいかな?」と思いながら聞いています。
そして「ソイル」と聞こえましたが、一瞬「どんな意味だっけ?」と思いました。「soilはたぶん土壌っていう意味だったよな」と思うものの自信がありませんw(簡単な単語なので皆さんはしっかり覚えましょう)
とりあえず「A」が正解だろうと思いながら「B」以降を聞きます。
「B、He’s moving フューバロー」
はい、何を運んでるのか聞き取れませんでしたw
実際には「wheelbarrow:手押し車」を動かしていると言っていますが、聞き取れなかったので不安になりながら「C」を聞きます。
「C、He’s cutting some grass」
これは聞き取れたと同時に「芝を刈っている」と変換できたので、この選択肢は消します。
続いて「D」です。
「D、He’s planting a tree」
これも聞き取れたと同時に「木を植えている」と変換できたので、この選択肢も消します。
「D」まで聞き終わったら「A」の選択肢を塗ります。
選択肢は1回しか読まれないので迷っても無駄です。迷っていると次の問題を聞き逃す恐れがあるので早く塗りつぶして次の問題に集中しましょう。
ただ、実際には私も「Bは何て言ったんだろう?」とか「Aはシャベルとかいうカタカナ英語使ってるし引っかけ問題かな・・・」と気になっていますがw
No.2
写真を見ます。
「女の人がコンセントに差してる。テレビある。」
ぐらいを意識します。
選択肢「A」が読み上げられます。
「A、A woman is putting on a pair shoes」
こんな感じで聞こえます。「put on」って「一瞬何だっけ?」と思いましたが、「shoes」という単語が聞こえて「靴を履く」とすぐに変換できました。実際には「pair of shoes」ですが、「of」なんか聞き取れなくてもいいんですよ。これは正解の選択肢ではないと自信を持って次の「B」を聞きます。
「B、A woman is ダスティング television screen」
「ダスティング」なんて言葉は知らないんですが、名詞の「dust:ほこり」という言葉が瞬間的にイメージできたので「テレビを掃除している」とすぐに変換できました。
自信を持ってこの選択肢を消して次の「C」へ。
「C、A woman is watching a television」
これはもう余裕で聞き取れました。自信満々でこの選択肢を消します。そして次の「D」が正解だろうと予想しながら「D」を聞きます。
「D、A woman is plugging power コード into ・・・」
最後は何て言ってるか聞き取れませんし、実際に読み上げられた「outlet」という単語が「差し込み口」という意味があることも知りません。
それでも選択肢「A」~「C」を自信を持って正解ではないと判断できていたので、この「D」が「電源を差している」ということを言っているんだろうと確信できました。
全部聞き取れているわけではないのにこの余裕です。
パート1の解き方で大事なこと
PART1は写真問題だから写真のどこを見るかということに意識がいくかもしれませんが、写真の中で大きく見えるところだけ押さえておけば大丈夫です。
写真を注視するよりも、正解のカギとなるキーワードが読み上げられることに集中してください。
そしてカギとなるワードを瞬間的に変換できる能力が大事です。
No.1の問題も、もし私が「soil」という単語に自信があれば、「B」以降は楽に聞けたはずです。
「wheelbarrow」を知っていても同様でしたね。
リスニングといえども1番大事なのは単語力であることを認識し、単語が聞こえたら瞬時に日本語が浮かぶぐらい単語帳をやり込みましょう。
※その他のパートの解き方はこちら。
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