「一億人の英文法」は評判の高い参考書です。
Amazonのランキングでは英文法部門で長らく上位に位置し、レビューは星4.3です。(2020年9月現在)
そんな評判の高い「一億人の英文法」ですが、TOEICの参考書としては向いていません。
一億人の英文法は文法書なので量が多すぎて挫折する
文法は覚えることが多いため、文法書は分厚い
「英語初心者だから、まず文法を一通り勉強しよう」
こういう人が多いのですが、文法といっても、単純に品詞の種類だけでも名詞、形容詞、副詞、比較、否定、助動詞…とたくさんあります。
さらに、名詞の中にも可算名詞、不可算名詞、単数名詞、複数名詞、限定詞、代名詞…とたくさん種類があります。
さらにさらに、その中でも基本と「例外」というものがあり…、そうです、文法は覚えることが非常に多いです。
それをまとめたのが文法書なので、必然的にページ数が多くなります。
その中でも、一億人の英文法は682ページの特大ボリュームの参考書になっています。
TOEIC980点の私も一億人の英文法で挫折
私はTOEICで980点を取ってから、英会話の勉強にシフトしました。
話すための英文法におすすめという評判だったので、「一億人の英文法」を購入しましたが、全く読み切れませんでした。
一応TOEIC980点なので、基本的な文法知識は身についています。
そんな私でも量が多すぎて挫折します。
英語が苦手な人が読めるとは思えません。
一億人の英文法は索引がなくて使いにくい
一億人の英文法の「本書の使い方」に書いてありますが、この本は最初から順番に読むことを前提に書かれています。
したがって、普通の文法書についている索引がついていません。
辞書的に使われることを推奨していないので、索引を付けなかったのでしょう。
682ページもある文法書なのに索引すらないので、どこに何が書いてあるかわかりにくいです。
TOEIC用だろうと、その他の用途だろうと使いにくいと思います。
ちなみに、「本書の使い方」では、1週間で読み終わらせることが推奨されています。無理。小説じゃないんだから…。
TOEICの文法はTOEIC向け文法書でやるべき
TOEICはパート5を除けば難しい構文は出てきません。
単語を覚えて、単語をつなげていけば文章の内容を理解できます。
また、文法問題のパート5も出題パターンに偏りがあります。
やたらと品詞問題や時制問題が出てきます。
出題される文法項目が決まっているので、一億人の英文法のような文法書で、文法事項を一から全部覚える必要はありません。
TOEICのパート5の文法問題はテクニックで解くほうが、解きやすいです。
テクニックについては「文法特急」の第0章にのっているので、一億人の英文法ではなく、文法特急で勉強した方がスコアアップにつながります。
文法特急2(Amazon)一億人の英文法のメリット
そんな一億人の英文法にもメリットはあります。
たしかに私は途中で挫折しましたが、一億人の英文法は、他の文法書よりは圧倒的に読みやすいです。
特にイラストに力を入れているように感じました。
単純にイラストの量が多いだけでなく、イメージで文法事項が理解できるようになっています。
難しいことを勉強する時は文字だけではわかりにくいので、イメージで覚えることで知識としても定着しやすいです。
一億人の英文法はTOEICの勉強には向いていませんが、文法書としては読みやすく、評判が高いのも納得できます。
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