私は480点→895点→980点とTOEICのスコアを伸ばしてきました。
895点のときのリスニングスコアは455点で、十分高いスコアなのですが、900点超えをしている人たちは、リスニングスコアがほぼ満点らしく、リスニングを強化したいと考えていました。
私はPART4が苦手でした。
PART4は1人のナレーターがベラベラしゃべるため、速く感じてしまいます。
この対策のためにリスニングを倍速で聞く練習をしたところ、リスニングで495点満点を取ることができました。
その倍速で聞く練習のために使った参考書が「鬼の変速リスニング」です。
鬼の変速リスニングとは?
鬼の変速リスニングは、1日20分、4週間でPART3とPART4を攻略することをコンセプトとしています。(実際には1日40分ぐらいかかります)
1週間ごとに章が分かれていますが、難易度や読む速さはどの章も同じレベルです。
各週とも1、3、5日目がPART3の問題、2、4、6日目がPART4の問題です。
7日目はPART3、PART4の解答テクニックに関するアクティビティが用意されています。
各週の1~6日目の問題構成は同じです。
TOEICのPART3、PART4の形式で、「2.5倍速(鬼速)→2倍速(爆速)→1.5倍速(快速)→1.0倍速(並速)」の順番で文章が読み上げられ、わかった設問から解答します。
解説はテキストにも書かれていますが、詳細は音声で行われます。
解説音声はTOEICで複数回満点を取っているTOEICマニアの先生たち3人によるトークです。
マニアならではのTOEICエピソードも披露されます。
解説が終わったら5種類の音読練習に入ります。
- 1.0倍速(並速)でのリピーティング
- 1.0倍速(並速)でのオーバーラッピング
- 1.5倍速(快速)でのオーバーラッピング
- 1.0倍速(並速)でのシャドーイング
- 1.5倍速(快速)でのシャドーイング
音読のやり方は1日目の音声で詳しく説明されています。
ここまでが1日の内容です。
7日目、14日目、21日目、28日目のアクティビティの日を除いてこのパターンとなります。
倍速でリスニングを聞くメリット
やってみればわかりますが、最初の2.5倍速なんて何も聞き取れません。
しかし、2倍速、1.5倍速と下げていくと徐々に聞き取れるようになります。
最初に1.5倍速で聞いても速すぎてわからないはずなのに、2.5倍から速度を下げていくと、なぜか1.5倍速でも通常のスピードに感じられるようになります。
そして1倍速はスロー再生されているようにすら感じられます。
初めてやった時にこの感覚に衝撃を受けました。
倍速でのリスニング練習をすると、TOEIC本番はゆっくりに聞こえるようになります。
鬼の変速リスニングでは、4週間で難易度を変えていないため、成長が実感しやすいです。
鬼の変速リスニングのメリットは解説
解説は信頼のできる講師3人によるものですが、皆さん関西弁で軽快なトークで解説するので、聞きやすいです。
リスニング音声をただ倍速で聞くだけなら、鬼の変速リスニングでなくともいいのですが、TOEICマニアの先生によるTOEICの小話が参考になるところが、鬼の変速リスニングの良いところです。
鬼の変速リスニングの勉強法
基本的には音声の流れに従いつつ、私は以下のように勉強しました。
- 2.5倍速、2.0倍速、1.5倍速、1.0倍速で3回ずつ聞く
- 1.0倍速でスクリプトを見ながら聞く
- 音声を止め、訳とスクリプトを見ながら文章を理解する
- 音声の解説を聞く
- 音読のポイントを聞く
- 音声にしたがって5種類の音読を3回ずつ行う
鬼の変速リスニングには0.7倍速(亀速)もついていますが、0.7倍速は必ず飛ばしてください。
遅いスピードに慣れると本番の音声が速く感じてしまい危険なので、聞き取れないからといって0.7倍速でやるのは避けましょう。
鬼の変速リスニング1と2の違い
ここまでは旧形式版の「鬼の変速リスニング」について記載してきました。
2018年7月に新たに「鬼の変速リスニング1」、「鬼の変速リスニング2」の2種類が発売されました。
「新たに」と言いましたが、「鬼の変速リスニング1」の内容は上で説明した旧形式版の「鬼の変速リスニング」と同じ内容です。
発音講座が追加されていますが、旧版をやったことがある人はあえて購入する必要はありません。
「鬼の変速リスニング2」は内容が完全に新しいものとなっており、問題も新形式に対応しています。
旧版をやったことがある人はもちろんのこと、初めて鬼の変速リスニングを行う人も「鬼の変速リスニング2」からやるべきです。
TOEICの問題の傾向はどんどん変化していくので、基本的には出版時期が新しい参考書から取り組みましょう。
「鬼の変速リスニング2」も「速い音声に慣れることで通常音声がスローに聞こえるようにする」というコンセプトは変わりません。
リスニングに伸び悩んでいる方にはぜひ挑戦してほしいです。
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