PART5はテクニックで攻略
PART5は、一つの文の空欄部に選択肢から4択で選ぶオーソドックスな文法問題です。
オーソドックスなのですが、私はPART5が苦手でした。
TOEICの他のパートは普通に文章を読んで(聞いて)、日本語訳しながら普通に内容を理解していくことで問題を解くことができますが、パート5だけは違います。
パート5は正攻法ではなく、テクニックを使って解かなければならないことを知らないと、どれだけ演習をしてもずっと苦手なままになります。
PART5は日本語訳しながら解くと難しい
例えば、以下のような問題があったとします。
- ( ) he comes to the office, I will have to go.
- 選択肢 A. As soon as B. In spite of
翻訳してしまうと、
- A:「彼が来たらすぐに、私は行かなければならない」
- B:「彼が来るにもかかわらず、私は行かなければならない」
となり、少しBは不自然ではありますが、「せっかく彼が来るのに、行かなくてはならない悲しいシチュエーション」などと解釈して誤答を選ぶ可能性があります。
これはカッコの後に「S+V」の形が取れる接続詞を選ぶ問題です。
訳す必要もありませんし、訳すことで偏見や感情移入がはいってしまい、不正解を選ぶ危険があります。
PART5は全文を読んでいる時間はない
また、TOEICのリーディングパートは長文化しており、時間との勝負になります。
私の感覚では、全ての問題を解こうとすれば、PART5で1問にかけられる時間は30~40秒です。
パート5は一つの文だけではありますが、文章は長く、文章構造も複雑な場合が多いです。
これを頭から最後まで読んで、選択肢を見て、そして答えを選ぶ、というスタイルでは時間的に間に合いません。
PART5のおすすめ問題集は文法特急
PART5の選択肢を見たときに、例えば、
- 名詞
- 動詞
- 形容詞
- 副詞
が並んでいたとします。
この場合は、問題文の空欄の前後を見るだけで、例えば空欄には「名詞」しか入らない、というような判断をします。
これがPART5を早く、正確に解くためのテクニックです。
全文を読む必要も、訳す必要もありません。
このようなテクニックを身につけるための参考書として、文法特急がおすすめです。
文法特急の「第0章」に解法テクニックがのっています。
第1章からは問題演習が始まりますが、解説には1問ごとにどのテクニックで解くべきかを含めて解説されているため、この1冊でPART5の解き方をマスターすることができます。
文法特急2(Amazon)文法特急で解き方を勉強したら公式問題集で演習
文法特急が終わったら、足りない分の演習は公式問題集だけで十分です。
公式問題集の採点をする時も、文法特急のどのテクニックで解くべき問題だったかを意識するようにしましょう。
いろいろな問題集を買って演習したくなる人もいますが、PART5は文法特急の解き方がマスターできれば十分です。
完璧を目指そうとすると、難しい語彙問題の対策が必要になるのですが、それを全て網羅するのは効率が悪いです。
本番では、選択肢の中に見たこともない単語が3つも4つも並んでいることがあります。
こういう問題はきっぱりあきらめて、他の問題に集中することが、TOEIC高スコアのカギとなります。
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