ちまたでは、TOEICはリスニングのほうが得点しやすいという話が聞かれますが、実際にはどうなのでしょうか?
私の経験も踏まえて説明していきます。
TOEICはリスニングが重要
TOEICの配点から考えるリスニング対策の優位性
TOEICはリスニングが100問、リーディングが100問の合計200問の試験です。
1問4~5点と思っていますが、リスニングの方が1問当たりの点数が高いと考えられます。
公式問題集には「スコアレンジ換算表」というものがついています。これは素点(正解数)をTOEICのスコアに換算した表です。
例えばリスニングセクションで素点が51-55点ならばTOEICの換算点は190-235点になります。
同様にリーディングセクションの素点51-55点のTOEIC換算点を見ると175-225点となっています。
リスニングのほうが素点(正解数)当たりの換算スコアが若干高めになっていることがわかります。
※スコアレンジ換算表を詳しく知りたい方はこちらから。
実例としては、私が980点を獲得した時はリスニングで2問(もしかしたら3問w)、リーディングで3問間違えましたが、実際のスコアはリスニングが495点、リーディングが485点でした。やはりリスニングのほうがスコアが出やすいことがわかります。
また、実際にTOEICの公式サイトで公開されている各回の平均点を見ると、大体リスニングのほうがリーディングよりも50点ほど高くなっています。
以上より、TOEICではリスニングのほうが高得点を狙えるのは事実です。
リスニングができなければ、リーディングもできない
私はTOEICではリスニングの対策を優先させるべきと考えます。
上記の通り、「リスニングのほうが点数を取りやすい」というのが理由の1つですが、別の理由もあります。
それはリスニングのほうが簡単だからです。
日本人は学校教育においてリーディングを重視した勉強をしているため、リーディングのほうが得意だ、という意見は間違ってはいないと思います。
また、リスニングは読むスピードが速くて理解が追い付かないが、リーディングならば複雑な文章だって時間をかけれるから読める、という声も一般論として間違ってはいません。
しかし、TOEICにおいてはその理解ではいけません。
なかなか点が取れなくて悩んでいる人に言うのも気が引けますが、実はTOEICは問題自体は簡単です。
一部に難解な語彙や文法が出題されることがありますが、単語はそれほどレベルが高くなく、限られた範囲内の単語しか出てきません。
※この「限られた範囲内の単語」を網羅した究極の単語帳があります。いわゆる「金フレ」ってやつです。その紹介記事はこちらをご覧ください。
では、スコアアップを阻む要素は何かというと、その処理量にあります。TOEICは時間との戦いです。
リスニングのスピードに追い付かないような処理力では、リーディングは処理できません。
TOEICに出てくる語彙、文法は難しくないと言いましたが、リスニングよりはリーディングのほうが語彙、文法レベルははるかに上です。
また、PART7などは文章が非常に長いため、それこそリスニングの音声のようなスピードで、流れるように読んでいかなければなりません。
リーディングの設問のほうが難しく、文章が長いことともリンクしますが、解答の根拠を探すのにも時間がかかります。
したがって、リスニングパートをうまく処理できない(=得点できない)場合、リーディングでも得点することができません。
TOEICではリスニングの対策を優先させるべきなのです。
ここまでリーディングをとても恐ろしいもののように書いてきてしまっていますが、しっかり対策すれば恐れる必要はありません。このブログの勉強法にしたがって対策していきましょう。
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