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「TOEICのための勉強は嫌だ」という主張の間違い

鉛筆 勉強法
のびた

5ヶ月でTOEICのスコアを480→895→980点と伸ばしました。この経験に基づいたTOEIC勉強法を紹介します。

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私がTOEICの勉強法として公式問題集を勧めると、「TOEICのためだけの勉強では英語力は身につかないから嫌だ」と言う人たちがいます。

はたしてTOEICの対策をすることは本当に英語力に結びつかないのでしょうか?

TOEIC=英語力でないことは事実だが・・・

TOEICの対策をしたくない人たちの主張

彼らは、「英語力が身についた結果としてTOEICのスコアが上がる」

これを目指しています。

彼らに言わせれば、TOEIC対策で得た高スコアは意味がないそうです。

「TOEIC対策で身につけた英語力はTOEICにしか対応できない」という主張です。

たしかに、TOEIC900点以上でも英会話をさせたら全く話せない人もいるようです。

TOEIC980点の私の英語力は大したことがない

実はこのことは私にも当てはまります。

私は仕事で毎日英語を使います。メールもしますし、電話もしますし、多くはありませんが英語での会議もあります。

相手はアメリカ人でバリバリのネイティブですので、TOEIC980点の私には優先的にそういった場での仕事が割り当てられます。

特に本気でTOEICに取り組んだことない人は、「TOEIC980点=ネイティブ並みの英語力」と考えがちです。

しかし、実際にはメールはそれなりに処理できても、電話、会議など会話が必要なものはさっぱりです。

相手は私のレベルに合わせてゆっくり話してくれます。うれしいのか、悲しいのか・・・w

また、私が話す英語は時制のような初歩的な文法すら間違えます

文法の場合は間違えたということには気づきますので言い直したりするのですが、内容に関することはどうしても言いたいことを100%伝えることができないため、結局その後のメールで補完しているような状況です。

私自身、スコアが480点だったころは900点オーバーになったら英語がペラペラなんだろうと思っていましたが、これが現実です。

TOEICで高得点を取っても会話という点では十分な英語力は得られないのです。

 

あなたのTOEIC受験の目的は何か?

目的

でも待ってください。一般的なTOEICにはスピーキングの試験はありませんよね?

TOEICのスコアが上がると英会話もできるようになる、という発想は論理的におかしいです。

英会話ができるようになるためには英会話の勉強をするしかありません。TOEICの勉強ではありません。

ここで疑問に思うのは、「TOEICの対策をしないでスコアを上げたい人たち」の、TOEICを受験する目的です。

TOEICの対策をしたくない人たちは、TOEIC以外に英語を使って何かをする目的があるはずです。

仕事で使うとか、海外旅行で困らないようにするとか、アメリカ人の彼氏とコミュニケーションをとるとか、目的があるはずです。

目的を達成するためにはそれにふさわしい方法を選択しなければなりません。

では、なぜTOEICを受験するのか?

ある人は「英語力を測るため」と言います。

しかし、英語力を測るためのTOEICの受験は、私はおすすめしません

TOEICに出てくる単語やストーリーはごくごく限られたものです。実はリスニングで読まれるスピードも実際の会話のスピードよりもかなり遅いです。スピーキングもライティングもありません。

これで英語力なんか測れるわけありません。

実践的な英語力の試験なら「ケンブリッジ」とか「IELTS」を受験してください。

また、ある人は、「昇進のためにTOEICのスコアが義務付けられているが、実際に英語を使う場面も出てくるので、英語力を高めながらTOEICのスコアを上げたい」と言います。

おそらくこのタイプの人が多いと思います。就職・転職で必要だが、せっかくTOEICに取り組むなら使える英語を学びたいという人、いますよね?

この場合目的は、
①TOEICのスコアを上げること
②+α(英会話など)
と2つになっています。

物事には目的があって手段があります。

TOEICのスコアを上げるならTOEICの勉強を、英会話のためなら英会話の勉強をするのが正しいです。

TOEICの対策をせずにTOEICのスコアを上げたいというのは自身の目的をよく理解していないのだと思います。

もう1度TOEICを受験する理由を考えてみましょう。

 

TOEICの勉強に時間を費やしてはいけない

うさぎ

そして先にも言いましたが、TOEICは限られた範囲の内容しか出ません。リスニングスピードなど、実践的なものでもありません。

そのようなTOEICのスコアを上げるために1年も2年も費やすのはもったいないです。

短期集中で目標スコアを達成したら、次の目的に向かって勉強法を切り替えましょう。

「TOEICのスコアが高くても英語力が高いとは限らない」は正しいです。

しかし、「英語力を上げるためにTOEICの対策しないでスコアを上げる」というのはただ遠回りしているだけです。

時間は有限ですから遠回りをせずに効率的に勉強しましょう。

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