長文問題のPART3、PART4に比べて軽視されがちなPART1、PART2ですが、文章が短く、うっかり聞き漏らすことも多いので、意外と苦手な人もいるのではないでしょうか?
今回はPART1、PART2の対策について紹介します。
PART1の攻略のカギは単語と時制
PART1では同じ単語が使われる
PART1では、いつも似たような構図の写真が出題されます。
皆さんもTOEICで、オフィスでデスクに書類が山積みになっていたり、海岸で船が停まっていたりする写真を、目にしたことがあるのではないでしょうか?
似ている写真が多いということは、使われる単語も同じものが多いということです。
例えば、「山積み」を意味する「stack in piles」や、波止場を意味する「dock」など、PART1では使われやすい表現が存在します。
その表現を覚えてしまえばPART1は簡単です。
公式問題集などでPART1を解いた後、設問と選択肢に知らない単語があれば、それらを全てノートに書きだしてみましょう。
左に英単語、右に意味を書き、英単語を見て意味を思い出す訓練を、毎日1回やり続ければ、リスニングの練習をしなくともPART1のスコアが伸びてきます。
PART1の時制は現在形と現在進行形に注意
大体は単語を覚えれば解けるのですが、PART1で難問となるのは時制が絡む問題です。
- A man wears a hat.
- A man is wearing a hat.
2つの文章を日本語にすると、どちらも「男性は帽子をかぶっている」という意味になってしまいますが、「is wearing」ならば、今まさにかぶろうとしている動作になっていなければなりません。
上の写真は帽子をかぶった状態であり、かぶる動作ではないので、現在形の表現が正しいことになります。
上記は簡単な例でしたが、これに受動態が絡んだりすると一気に難しくなります。
何となくで聞いていると、違いがわからなくなります。
PART1は意外と集中力を必要とするパートなのです。
PART2は難化している
PART2は昔は簡単なパートでした。
設問の冒頭だけに集中して、「When」なら日時、「Where」なら「場所」を選択肢から選べばよかったのです。
しかし最近は、
Where is the meeting place?(会議はどこでやるの?)
という設問で、「場所」に関する選択肢がなく、
The meeting is cancelled.(その会議は中止になりました)
が正解となるような問題が増えてきました。
設問・選択肢の全てを集中して聞かないと正解が選べません。
パート2は26問も問題文が続きます。
これをずっと集中して聞かなければならないので難しいパートであり、私もパート2が苦手でした。
パート1とパート2が苦手な人はディクテーションで勉強しよう
私はパート1とパート2は基本的な単語を覚えたら、あとは集中力勝負のパートだと思っていました。
しかし最近、この「集中力」という部分で「ディクテーション」が大きな効果を発揮するとわかりました。
ディクテーションとは、聞こえてきた音声を一字一句正確に書き起こす勉強法です。
書き起こすためには音声に集中しなければならず、集中力を必要とするパート1、パート2にはピッタリの勉強法です。
私は今までディクテーションに否定的でした。
一字一句正確に書き起こすために、何回も何回も同じ音声を聞かなければならず、時間はかかるし、ストレスも大きい勉強法だからです。
そもそも紙に書き起こすのは時間の無駄で、単語の勉強法でも私は「書いて覚える」のではなく「読んで覚える」ようにしていました。
このデメリットを解決してくれるのがアプリの利用です。
スタディサプリENGLISHでは、スマホの画面をタップして文字を打ち込めるため、手で書くよりも楽で時間もかかりません。
そして、入力すべきアルファベットが「ガイド」として出てきますし、聞き取れないところは「一文字ヒント」を押して確認することもでき、学習の負担(ストレス)が大きく軽減されます。
私はTOEICではなく、日常会話のリスニングのためにディクテーションの勉強をしましたが、10日ほどで効果を実感できました。(10日で効果が出たスタディサプリEnglish新日常英会話コースの使い方)
PART1、PART2が苦手で悩んでいる人は、ぜひディクテーションで勉強してみてください。
PART3とPART4はディクテーションをするには量が多すぎるので、音読・シャドーイングでの対策をおすすめします。
やり方は「【TOEIC勉強法】PART3とPART4は音読とシャドーイングで対策【リスニング】」をご覧ください。
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