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TOEIC公式アプリ「English Upgrader」をレビュー【難しい】

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のびた

5ヶ月でTOEICのスコアを480→895→980点と伸ばしました。この経験に基づいたTOEIC勉強法を紹介します。

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「TOEIC対策でおすすめのアプリってある?」

私はアプリを使用せず、参考書で勉強してきました。

おすすめの参考書はやはり「公式問題集」です。

TOEIC公式から出されている参考書なので、これに勝るものはないと考えていました。

しかし、今回TOEIC用のアプリを調べていると、TOEIC公式からアプリが出ていることを知り驚きました。

それが「English Upgrader(イングリッシュアップグレーダー)」です。

TOEICの勉強と言えば「公式問題集」一択でしたが、この「公式アプリ」も選択肢に入るのではないかと、期待しながら使ってみました。

実際にEnglish Upgraderを使用した感想について簡単に言うと、English Upgraderは「上級者向け」で、TOEICの対策には向いていません。

その理由を紹介します。

English Upgraderの構成・使い方

まずはEnglish Upgraderがどのようなアプリなのか、簡単に見ていきます。

 

English Upgraderのメニュー

「Episodes」「Phrase」「News」「About TOEIC」「About App」という5つのメニューがあります。

「News」「About TOEIC」は次のTOEICの試験日はいつか、とか、テスト申込・結果確認などができるメニューですが、これは公式HPからも確認できる内容です。

「About App」はアプリの設定に関するもので、テスト日程の通知とか、新しいエピソードの追加の通知を設定できます。

「Episodes」「Phrase」が学習に関連するメニューです。

このうち、メインで使うのが「Episodes」です。

「Phrase」は「Episodes」で学習した単語や熟語が追加されていく、補助的なメニューとなります。

 

English Upgraderのメインコンテンツ「Episodes」について

2020年9月現在で63話のエピソードがあります。(もう何年もエピソードの追加はされていません)

1つのエピソードは短いもので1分、長いもので3分弱です。

対話が多いですが、留守電へのメッセージなどトークもあります。

内容はパート3、パート4に似ています。

各エピソードでは、「リスニングモード」と「クイズモード」のどちらかを選択します。

クイズモード リスニングモード

 

リスニングモード

  1. 最初にエピソードの場面設定の説明が日本語でされた後、エピソードが読まれます。
  2. 次に、エピソードに出てきたフレーズの解説が日本語で行われます。フレーズ解説の途中で、エピソードに関する問題が英語で出題され、その解説も行われます。
  3. 最後に日本語訳のナレーションが入ります。

これでリスニングモードは終わりです。

第1話は8分14秒でした。

画面には「英語のスクリプト」「日本語訳」「フレーズ」の3つの中から1つを表示させることができます。

クイズモード

  1. エピソードが読まれます。
  2. 次に、エピソードに関する問題が3問出題されます。リスニングモードで出題されたものと同じ問題です。正解、不正解の判定はありますが、解説はありません
  3. 続いて、フレーズの意味を選択するクイズが約10問あります。こちらも解説はありません

これでクイズモードは終わりです。

TOEICのパート3、パート4に近いのはクイズモードです。

ただし、解説を見るならリスニングモードも見なければならず、チグハグした印象です。

TOEIC対策にEnglish Upgraderをおすすめしない3つの理由

English UpgraderはTOEIC対策用のアプリではないと感じました。

その理由を見ていきます。

 

ナレーターがTOEIC本番と違う

公式問題集の一番の利点は、本番と同じナレーターであるという点でした。

しかし、残念ながらEnglish Upgraderのナレーターに本番の人はいませんでした。

 

English UpgraderはTOEICよりも難易度が高い

また、ナレーターにもよりますが、TOEICよりも読むスピードが速いです。

出てくるフレーズも難しく、私はTOEIC980点ですが、「break the status quo:現状を打破する」「radiant complexion:輝く肌」など、毎回知らない表現がたくさん出てきました。

English Upgraderはリーディングであっても難しいレベルであり、TOEICのリスニングよりもはるかに難易度が高いです。

 

TOEIC本番では絶対に出ない話題がある

English Upgraderでは、留守電のメッセージや、病院への予約電話など、パート3、パート4で出題されそうなエピソードを扱っています。

一方で、バレンタインのエピソードもあります。

実は、TOEICでは宗教に関する話題は出ないことになっているので、本番でこの話題が出題されません。

また、「英語の学習アドバイス」というエピソードでは、「TOEIC Bridge」という自分たちのテストについてゴリ押ししてきます。

こんな感じで、本番では絶対に扱われない話題がいくつか出てくるので、TOEIC対策という感じではありません。

English Upgraderは英語上級者におすすめ

English Upgraderは難易度が高いため、初心者にはおすすめできません。

エピソードが3分もあるという点も初心者には難しいです。

しかし、難易度は高くても、English UpgraderではTOEICよりも実践的な表現が使われているように感じます。

例えば「ASAP」は「as soon as possible」の略語で、よく使われる単語ですが、TOEICでは出てきません。

English Upgraderでは、このような実践的な表現が多く学べます。

特にエピソードはビジネスの場面が多いため、英語の勉強を仕事につなげたい人には役に立ちます。

English Upgraderは、TOEIC800点以上の英語上級者におすすめしたいアプリです。

 

英語初心者のアプリについては「スタサプENGLISHで3か月でTOEIC600点を目指す勉強法」をご覧ください。

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