私はTOEICのスコアを「480→895→980」と伸ばしてきました。
その経験を基づいて、このブログではTOEICの勉強法を紹介しています。
英語が苦手な人は「スタサプENGLISHで3か月でTOEIC600点を目指す勉強法」、英語がそこそこできる人は「100日でTOEIC800点を取るための勉強スケジュール」を参考にしてください。
しかし、コメントなどを見ていると、どうやら皆さんは勉強法を知りたいのではなく、私が実際に使用した参考書が気になるようです。
上記の記事でも、おすすめの参考書は記載してはいますが、今回は私が895点を取るまでに使用した参考書を全て紹介します。
実際に使ってみて、あまり良くないと思った参考書も含めているので注意してください。
※TOEICは2016年5月より新形式に移行しました。私は旧形式での受験だったため、旧形式の参考書について述べますが、新形式版が発売されている場合は必ず新しいほうを使用しましょう。
使ってみて良かった参考書
TOEIC公式プラクティス リスニング編
最初に使用した参考書は「公式プラクティス リスニング編」です。
TOEIC公式運営から出版されているものですが、この本のスゴイところは、PART1~PART4までのリスニングパートについて、TOEIC運営側が問題パターンを分類してくれていることです。
そして、「こういうところに着目して解くとよい」と解き方のアドバイスまで書かれています。
例えば、PART3では先読みのようなテクニックも推奨されています。
会話が放送される前に3つの設問を読み、設問の解答に必要な情報に注目すると聞き取りやすくなります。
各パートの最後には、チャレンジ問題として本番形式の問題があります。
ナレーターは本番と同じ人ですが、問題数は本番と違い、PART1も本番より簡単です。
それでも、TOEICの勉強に初めて取り組む人には適した参考書でした。
※2020年8月21日に改訂版が発売されています。
TOEIC公式プラクティス リーディング編
先ほどのリスニング編の姉妹本となります。
基本的な構成はリスニング編と同様で、各パートごとに問題パターン別に学習できます。
全パートを終えると、最後に本番形式テストのリーディング1回分の模試がついています。
私の点数は、
- PART5 : 25/40
- PART6 : 12/12
- PART7 : 32/48
- TOTAL : 69/100
でした。(旧形式なので今とは問題数が異なります)
時間が全然足りず、解くのに90分もかかりました。
時間オーバーでもこの点数です。
このときは落ち込みましたが、この本番形式テストの文章を、ひたすら音読したことで飛躍的にスコアが向上することとなります。
音読での復習をしていると良い感覚をつかめた気がしたので、先ほど紹介したリスニング編のPART3とPART4の音読とシャドーイングもこの時から始めました。
リーディング編・リスニング編の2冊の公式プラクティスの徹底的な復習のおかげで、TOEIC800点に近い実力をつけられていたと思います。
音読、シャドーイングのやり方は、「【TOEIC勉強法】PART3とPART4は音読とシャドーイングで対策【リスニング】」と「【TOEIC勉強法】PART6とPART7の長文対策は音読で攻略する」をご覧ください。
※2020年8月21日に改訂版が発売されています。
公式プラクティス・リーディング編(Amazon)
文法特急2 急所アタック編
公式プラクティスの本番形式テストで、PART5が6割しか取れませんでした。
時間オーバーしてしまったのも、PART5に時間がかかりすぎたせいでした。
PART5は音読での復習をしても、早く解けるようになる気がしなかったので、Amazonで評判の良かった「文法特急」を購入しました。
第0章の「迅速かつ正確な攻略法」に記載されている問題の解き方が、この本の肝です。
短い章ですが、「訳すな」という言葉には衝撃を受けました。
PART5は解き方を知らないと、いつまでたってもスコアが伸びません。
私はこれ1冊をやっただけで、この後の公式問題集でPART5を9割ぐらい取れるようになりました。
ちなみに、この本の姉妹本として「1駅1題 新TOEIC TEST 文法特急」というのもありますが、こちらの方が問題が簡単です。
第0章はこちらにもついているので、どちらを購入しても間違いはないです。
紛らわしいものとして、900点特急というものがありますが、こちらは買う必要はありません。
問題が難しすぎるので、どうしても満点を取りたい人だけがやればいいです。
文法特急2(Amazon)
公式問題集 Vol.6 & Vol.4
旧形式ですが、私が受験したときの最新の公式問題集はVol.6だったので、Vol.6からやりました。
次はVol.5をやろうとしたのですが、Amazonのレビューでは簡単すぎるとのことだったので、Vol.4を買いました。
各問題集は時間を測って本番同様に解きましたが、その時の結果が以下の通りです。
P1 | P2 | P3 | P4 | P5 | P6 | P7 | 計 | |
Vol.6 test1 | 9 | 26 | 26 | 24 | 36 | 10 | 46 | 177 |
Vol.6 test2 | 8 | 26 | 27 | 27 | 35 | 9 | 46 | 178 |
Vol.4 test1 | 10 | 28 | 28 | 27 | 37 | 9 | 43 | 182 |
Vol.4 test2 | 10 | 29 | 28 | 22 | 30 | 12 | 45 | 176 |
公式プラクティスのテストの時からは見違えるような結果となっています。
音読学習の効果に自信を持ったので、同じようにして公式問題集も勉強していきました。
公式問題集は解くのが目的ではなく、その後の音読を中心とした復習がメインだということを忘れないようにしましょう。
ちなみに895点を取った後に、結局Vol.5も買ったのですが、難易度に差はなかったように感じました。
TOEICは傾向が変化するので、公式問題集はレビューを気にせずに新しいものから使用すべきだと思います。
TOEIC 公式問題集(Amazon)使ってみてイマイチだった参考書
システム英単語
単語帳は大学受験のために使用していた「システム英単語」を使いました。
システム英単語はフレーズで覚えられるため、単語だけで覚えるよりも記憶に定着しやすいです。
システム英単語は単語の網羅性もよく、第3章まで覚えられれば大学受験では無敵です。
TOEICの英語レベルはセンター試験に毛が生えた程度なので、システム英単語でも対応できます。
したがって、システム英単語はイマイチな参考書ではないのですが、TOEICで895点を取ってから購入した「金のフレーズ」が最高だったため、TOEICのためなら金のフレーズを使うべきです。
「金のフレーズ」のほうがTOEICの出題傾向に合っていて、使われるフレーズがそのままTOEICの本番でも出てきます。
TOEICの単語帳なら金のフレーズが最強です。
勉強法は「金のフレーズの勉強法【TOEICおすすめ単語帳】」をご覧ください。
金のフレーズ(Amazon)
読解特急2 スピード強化編
公式プラクティスの本番形式テストで時間が全然足りなかったという理由と、素晴らしい参考書であった文法特急と同じ特急シリーズであったという理由で、PART7対策として「読解特急2」を購入しました。
「スピード強化編」というタイトルなので、各問題を何秒で解けば1分あたりに何語読めたことになるかがわかる換算表がついています。
が、「スピード強化編」とはそれだけのことで、特別な速読トレーニングができるわけではありません。
本書はポケットサイズと小さいため、見開き1ページで左側に問題文、右側に設問という形式のせいで、長い問題文が載せられません。
したがって、最近の長文化が進むTOEICの傾向には対応できていません。
また、それ以上に設問が簡単すぎること、文章も公式問題集と何か違う感じがしたため、途中で使用を止めました。
問題の質が違うというのは大きな問題なので、この参考書をあえて使う必要はありません。
800点を超えた参考書まとめ
使ってよかった参考書は、公式プラクティスリスニング編、公式プラクティスリーディング編、文法特急、公式問題集2冊の合計5冊でした。
ネットでは10冊も20冊もおすすめしているサイトがありますが、公式問題集を中心に数冊だけを徹底的に繰り返す勉強の仕方が、一番スコアが伸びると思います。
公式問題集を中心にした勉強法は「100日でTOEIC800点を取るための勉強スケジュール」をご覧ください。
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